出典:avex portal
坂本龍一さんが3月28日に亡くなったことが、4月2日に分かりました。
原因は、直腸がんでした。享年71歳。
14年7月に中咽頭がんを公表して、自宅のあるニューヨークで1年間の治療と療養を経て、15年に復帰しましたが、21年1月に直腸がん発見が公表されました。
晩年は癌に侵されながらも、音楽活動を続けておられました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
自分が小学生の頃にYMO(イエローマジックオーケストラ)として一世を風靡。
ソロ作品でも、『戦場のメリークリスマス』など、数々の名曲を産み出した天才が逝ってしまいました。
今年の1月に同じYMOのメンバーでもあった高橋幸弘さんが亡くなり、まだ日も浅いうちなのに。悲しい限りです。
今日は坂本龍一さんの曲の中で、超個人的に好きな曲を、3曲紹介したいと思います。
『い・け・な・いルージュマジック』(with 忌野清志郎)
元RCサクセションのヴォーカリスト、忌野清志郎さんとのコラボ曲。
筆者がまだ小学生でYMOもちゃんと聴いていなかった頃に、お茶の間に突如現れ、旋風を巻き起こしたヒット曲。
テクノの人がロックの人と、化粧して歌いまくるという事に、違った組み合わせをするのは面白いなと、坂本龍一さんから教わった気がしました。
『Replica』(収録アルバム:音楽図鑑)
東京芸術大学出身の坂本龍一さん。
クラシックがバックボーンとしては大きいでしょう。やはり普通のポピュラーミュージックをやっているミュージシャンとは、出てくる音が違います。
この曲はシャッター音をサンプリングした様な音でリズムを刻みながら、バックは早いアルペジオの鍵盤音にスペイシーなキーボードが被りながら進行していく、幻想的な曲です。最初は現代音楽のようでつまらないと思う方も居るかも知れませんが、終わりに向けて音色が華やかになっていく部分は、気持ち良いです。
『Field Work』(with Thomas Dolby:トーマス・ドルビー)
1985年に発表された、トーマス・ドルビーとのコラボレーションシングル。
シンセサイザーという楽器がいっきに進化し始め、面白い音がどんどん作られていく中、都会的な未来感を感じさせるイントロで始まります。
トーマス・ドルビーが1982年に『光と物体 (The Golden Age of Wireless)』というアルバムでデビュー。シンセサイザーを駆使したサウンド作りでも、新しい時代の音を鳴らしていました。そんなところが、坂本龍一さんもコラボレーションしたいと思わせたのかもしれません。
プロモーションビデオでは、この楽曲の発表が『戦場のメリークリスマス』の2年後ということもあってか、坂本龍一さんが元日本兵役で出演し、トーマスがその生涯を追いかけるパパラッチのような役ででます。坂本龍一さんの日本兵をフィールドワークとして追いかける怪しい外人、という構図なのです。
こちらもYou Tube に載ってますので、是非ご覧になって下さい。
まとめ
日本を代表する世界的作曲家・ミュージシャンの坂本龍一さんが亡くなった事は、世界中で悲しんでいる方々が、沢山いることと思います。でもまたここで初めて坂本龍一さんの音楽に触れてみようという方も、いらっしゃるかも知れません。かなり偏った3曲かもしれませんが、坂本龍一さんの音楽に、少しでも興味を持ってくれる人が増えることを願っています。
坂本龍一さんがが好んだ一節だそうです。
Ars longa, vita brevis.
芸術は長く、人生は短し
本当に、ご冥福をお祈りいたします。
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